更新履歴:2009/07/14





   
  古伝空手・琉球古武術の観点から「空手とは何か」を考える時事評論です。お気軽にお立ち寄りください。 空手をテーマに皆さまの疑問・ご質問・お悩みにお答えいたします。お気軽にご参加ください。










 孫子は、二千五百年以上も読み継がれた名高い兵書ですが、むしろ兵書というよりも人間界の鋭い洞察の書として親しまれ、組織の統率法や人間心理の綾を読み取る上で必須の書とされています。
 孫子がそのように高い評価を受けるのは、戦争という事象を通して、社会の仕組みや本質を抜き出して
世の中を生きて行くための原理原則を教えているからです。


 空手とは何かと問われたときに、キックボクシングやテコンドー等との違いを明確に説明し、空手の空手たる所以(ゆえん)やその独自性を示せる空手人が果たして何人いるのでしょか? はたまた、平素の「空手は武道(武術)なり」の言動とは裏腹に、かなりの空手人が(加齢とともに)その武術性に疑念を抱き、見切りをつけ、あたかも木に竹を接(つ)ぐがごとく他武道たる古流剣術や居合道、合気道や杖道などに道を求める傾向をどう説明するのでしょうか?

 そのような珍現象を評して、さる沖縄空手の大家は『武術的な空手も本土に伝えられたが、様々な事情により、結局、
武術としての本質が形骸化された類のものが、いわゆる「空手」として流布され、それがスポーツ空手(現代空手)となって主流化したことに起因する』と断じています。宜(むべ)なるかなです。

 
本来の空手は、突き・打ち・蹴りはもとよりのこと、投げ、逆、封じ手等の柔術的技法(取手の法)、さらに対武器法があり、加うるに表裏一体的関係の琉球古武術を併伝する壮大な体系と深遠な術理を有する言わば総合武術です。

 しかし、上記したごとき理由により
武術空手の真相は知る人ぞ知るのみで、一般には殆んど伝えられておりません。空手に関する「群盲象を評す」がごとき迷論・妄説の類(たぐい)が世に横行する所以(ゆえん)であります。

 
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